越ヶ谷小学校の5年生が「チャレンジ学習」の一環として、「稲の一生」と題した稲の種まきを行なっている。
越ヶ谷小は市の中心部にあり、市内で最も古い小学校。周囲に田園風景はなく住宅街の中にある。このような環境のため、児童たちは、お米がどうしてできるのかを教科書やインターネット上でしか知らない。そこでJA越谷市では、18年度から越ヶ谷小の児童に稲がどういう過程を経てお米になるかを体験し、食の大切さを学んでもらおうと、校庭内の小さな圃場とバケツで行なう「チャレンジ学習(稲の一生)」を企画した。
取り組むのは5年生3クラス111名。5月7日(水)5月晴れの空の下、第1回目として苗箱の土入れと種籾を育苗箱に蒔く作業が始まった。蒔く籾種は越谷特産の「太郎兵衛もち」。各クラス4班に分かれ1人ずつ丁寧に、秋にたわわに実った黄金色の稲を想像しながら、苗箱に蒔いた。児童たちは、「蒔き方はこれでいいのかな?」「わたしのも蒔かして!」「うまく芽が出るといいね」などと隣の友達と楽しそうに話していた。
越ヶ谷小の加藤校長先生は、「稲作作りは日本人の食文化の原点。この授業で食の大切さ、お米の大切さを学んでほしい」と話してくれた。
22日は校庭の一角で田んぼ作り、28日には待望の田植えを行う。児童たちは「稲の一生」を観察ノートに毎日記録し、秋には感謝祭を行なう予定。 |
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種蒔きをする児童たち |
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